人物一覧 ら行
雷納(ライノウ)| 性別:男 |
登場:奮闘編A
容貌
すらりとした長身に、贅肉の全くない体つきの青年。
完全に均整の取れた顔には、鋭い眼光が宿っている。
手には大きな剣。
備考
刀を突き刺されても平気。
少女の夢がいっぱい詰まっている。
李収(リシュウ)| 性別:女 |
登場:奮闘編C
容貌
背が高くわずかに痩せた女。
肩にかかるかかからないかの髪は癖があり軽く波うっていた。
瞳を隠すかのように前髪が顔を覆うが、女の眼光までは隠しきれていない。
備考
医者。
緩終鎖の使用者。
死の香りが漂っている。
とても頑固で意地っ張りで、そのくせとてつもなく優しい。
龍(リュウ)| 性別:不明 |
登場:長編1
容貌
蛇のように細長い胴体は、ぬるぬるした鱗に覆われていて、鳥のような形の足が、四本はえている。
縦長の瞳孔が金色に光る、丸々とした目。
ドジョウのようなひげ。
真っ赤に裂けた口には、和穂の身長ほどの牙が生えている。
一つの稲妻では照らしきれないほどの巨体。
備考
陰の気の神獣。
獣の王。
自分の意思で雷雲を呼べる。
雷雲の中を泳げる。
何でも食う。
炎を吐くことができる。
人語を解する。
龍衣(リュウイ)| 性別:不明 |
登場:長編10
容貌
龍の鱗を思わせる無数の刺繍に覆われた上着。
比目魚程ではないが、鰈程度にはビタビタのたうつ異様な布。
備考
年を重ねた狡猾な龍を苦痛と共に生きたまま皮を鞣して仕立て上げられた鎧。
鏡閃の持ち物。
龍衣の鏡閃(リュウイノキョウセン)| 性別:男 |
登場:長編7
容貌
体格は普通の人間の男。
黒目も白目もない、緑色の光だけの目。巧みに動く上下の瞼が、表情を形作っている。
目を除けば、不自然なまでに普通の顔立ちをしている。
上着には無数の龍の鱗が刺繍されており、鱗の輪郭の一つ一つが瞳と呼応して、
呼吸を思わせる明滅を繰り返している。
備考
鏡閃の半身。
仙術が使える。
感情や物質など、気の宿るものならば何でも糧とできるが、苦しみや絶望が嗜好にあっている。
鎌の宝貝を拳で叩き割ることができる。
龍衣は武器の宝貝でも気勢がのらないと破れない。
龍華(リュウカ)| 性別:女 |
登場:長編1、2、4、8、10、奮闘編D
容貌
二十歳過ぎの女性。
きらびやかな装飾が絡んだ鮮やかな真紅の道服。
黒く長い髪を背中に垂らし、沢山の銀色の髪飾りを絡ませている。
無数の腕輪や首飾りも身に帯びている。
きりりとした顔立ちと、長身で均整のとれた体つき。
眼光は鋭い。
装飾や服装を凌駕する美貌。
備考
八百年ほど修行した仙人。
九遥洞洞主。
和穂の師匠。
殷雷刀を始めとする欠陥宝貝の製作者。
有巣をして「仙界屈指の宝貝の造り手」と言わしめる。
仙人昇格試験の際には、龍との三十三日にわたる激闘の末、屈服させた。
明るく振舞って護玄を訪ねるときは無理難題を吹っかける場合。
仙人になってから最初の二、三百年は武器の宝貝ばかり作っていた。
邪仙討伐の勅命を受けては、悪い仙人をばっさばっさと打ち倒し、その腕前は見事なもの。
「ちょっとした工夫」を施すことによりどんな平凡な宝貝も、常識を覆すような素晴らしき宝貝に。
和穂に与えた教訓の一、「悪いことをする時にはもっと綿密な策を練りましょう」
数多の邪仙を殲滅、封印し、血祭りに上げたその手腕で、封仙娘娘の名をほしいままにした。
第九次龍華討伐隊まで返り討ちにした。
龍華の師匠(リュウカノシショウ)| 性別:不明 |
登場:長編8、10
容貌
ありとあらゆる姿をとる。
瞳だけは常に同じ。
備考
混沌系の仙人。
一色洞洞種。
龍華の師匠。
過去も未来も見渡すことができる。
神農の流派の皆様方には、とてつもなく恩義を感じている。
龍華がいなければ、温厚な性格をした人物。
仙術の取り決め事には厳しい。
龍華に未来のことと思われることを話したことが、伏線として大いに議論を呼んでいる。
柳剛(リュウゴウ)| 性別:男 |
登場:長編1、奮闘編D
容貌
髪を短く切り、赤銅色の肌をした、彫りの深い顔の男。
壁に溶け込むような岩色をした道服。
備考
五千年ほど修行した仙人。
四象洞洞主。
神農系の仙首。
天君。
茶のいれ方も上手い。
猟師(リョウシ)| 性別:不明 |
登場:長編10
容貌
不明
備考
道に迷った狸狩りの猟師。
間の悪い奴。
狸のふりをした龍華に脅かされた。その侘びにちょっと福を授けられた。
猟師と同一人物との説もある。
綾春(リョウシュン)| 性別:女 |
登場:長編4
容貌
二十一歳の娘。
大きな目を糸のように細め、安眠の真っ直中の猫のような笑顔。
背筋がシャンと伸び姿勢が正しく、柳で組んだ行李を背負っている。
行李と背中の間にきっちりと一本に編まれた髪の毛が垂れている。
右手にはありふれた槍。
備考
商人の一族の箱入り娘。
爆燎槍の使用者。
両親とは早くに死に別れ、祖母によって育てられた。
内臓が病に冒されている。
綾春の祖母(リョウシュンノソボ)| 性別:女 |
登場:長編4
容貌
不明
備考
商人の一族の一人。
孫娘である綾春を商人として厳しくしつけ、かつ箱入りに育て上げた。
宝貝が人間界にばらまかれるしばらく前に老衰で死去。
梨乱(リラン)| 性別:女 |
登場:長編3、6、8、10
容貌
十五、六の年頃の娘。
肩に掛かるか掛からないかの、短めの髪の毛が少し伸びて肩に掛かっている。
額には汗止めの赤い布。
目立たないが顔の所々に小さな火傷の跡。
涙の形をした銀色の耳飾り(真鋼製)。
備考
柳梨乱。
うら若き乙女の鍛冶職人。
削状槌の使用者。
鍛冶もこなせば、櫓も組める、機織道具の調整までこなす総合職。
武芸なんて全然知らない。が、垂歩拳を使いこなす。
西瓜一切れを6口で食べきる。種は食べるが皮は食べない。
夜主とは実の姉妹のように仲が悪い。
鈴旋(リンセン)| 性別:女 |
登場:奮闘編A
容貌
年齢は二十歳前後。
短めに揃えた髪と、きつめの化粧で鋭さが増している。
赤い服には、絡みつくような柳の刺繍。
備考
勝負師。
再来砂の使用者。
性根が腐っている。
賭け事で儲けて蔵を建てた。
玲夢(レイム)| 性別:女 |
登場:長編2
容貌
母親に似たほっそりとした顔。
黒メノウのような澄んだ瞳。
きついがゆったりとしたクセ毛は美しい波を思わせる。
備考
白雲の娘。
漢方を学んだ。
嫌味が上手。
金の使い方をわきまえた金持ち。
語尾に『さ』。
レンゲの王(レンゲノオウ)| 性別:不明 |
登場:奮闘編@
容貌
鮮やかな青紫色の大きな花をしたレンゲ。
レンゲの茎でできた等身大の人形のような人影。
全身緑色。
備考
練樹鉢によって進化し、知性と力を手に入れたレンゲ。
地上の覇者。
花弁を小刻みに振動させることにより人間の言葉を扱うことができる。
じょうろを狐と似ていると感じる人間の感性に興味を覚えている。
弱肉強食の大自然の掟に従い、人類を滅ぼすことを決意。
ヒナゲシとは違い上品。
ハコベラ以下と扱われたことに激怒した。
老人(ロウジン)| 性別:男 |
登場:長編6
容貌
老人。
備考
一人で街道を歩いていた。
老人(ロウジン)| 性別:男 |
登場:奮闘編C
容貌
安らかな死に顔の老人。
備考
手の施しようのない患者。
身寄りがない。
毒を飲まされた上で診療所の前に行き倒れていた。
老人(ロウジン)| 性別:男 |
登場:長編9
容貌
煙管を持った老人。
備考
庭先の切り株に座っていた。
老婆(ロウバ)| 性別:女 |
登場:長編1
容貌
皺だらけの老婆。
絹のように白い髪を、頭のてっぺんでダンゴ状にして、一本のかんざしを刺している。
備考
乾物屋の主人。
符方録の所持者。
今度から本格的に薬屋を始める。
孫の旦那さんの材木屋の後見人もしている。
和穂と世間話をしたうえ、旅の装備を整えてやるなどした。
白猫を飼っている。
[推測]
龍華仙人の作った商売繁盛の符を使っているので、ぼろ儲けをしている。
本編・短編あわせた宝貝所持者の中でも一、二を争うほど宝貝の恩恵を受けている。
老婆(ロウバ)| 性別:女 |
登場:長編4
容貌
不明
備考
九遥山の麓で宿屋を経営する老婆。
九遥山に登った人の怪我の様子を話したくてウズウズしている。
狼憂(ロウユウ)| 性別:男 |
登場:奮闘編B
容貌
三十前の笑顔の男。
ゴツゴツとした太い指。
豪胆そうな風体。
備考
虎蘭の夫。
宿屋の経営者。
兵隊上がり。
身のこなしが尋常ではない。
指先を動かしていた方が落ち着く性質。
一生遊んで暮らせて、人間一人殺しても弁償出来るぐらいの銭はある。
一般常識をわきまえた、人格者。
露天の親父(ロテンノオヤジ)| 性別:男 |
登場:奮闘編A
容貌
不明
備考
露天で蒸しサザエと焼きサザエを売る親父。
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