宝貝総覧 た行
大樹(タイジュ)| 意思:無 | 変化:不可 |
登場:長編10
機能
擬似宝貝。
仙人の魂魄を一人分だけ招集できる。
欠陥
特になし。
備考
骨を組み上げて作られた枯れた大樹。
幾多の宝貝を解体し、その部品で新たに組み上げた宝貝。
本物の矮小な複製品。
作動できるのは一度きり。
招集には肉体を伴う。
狸(タヌキ)| 意思:有 | 変化:不明 |
登場:奮闘編D
機能
完全自立型対龍華用宝貝。
この宝貝に向けて放たれた仙術は、術の性質とは無関係に、仙術的な力は仙気に還元され、術者本人に返ってくる。
欠陥
特になし。
備考
毛皮のツヤが尋常でない美しさの狸。
龍華狩りの囮として用いられた。
厭湿の大湖の中に存在する森の中にいる。
追い詰められた場合の行動は三、四種類に限定される。
捕まえようとちょっかいを出した仙人たちは返り討ちにあい、全身ズタズタに切り刻まれた。
断縁獄(ダンエンゴク)| 意思:無 | 変化:不可 |
登場:長編1〜11
機能
宝貝を保管する宝貝。
内部に一つの世界を持っている。
欠陥
特になし。
備考
四海獄よりも少し大きなひょうたん。
抵抗するものは吸引できない。
一度中に入れた物を取り出すことも可能。
出し入れには、ある程度使用者の記憶も利用するが、自分の基準を元に判断する。
保護機構があり中の宝貝が傷つけあうことはできない。ただし強力な衝撃にしか作用しない。
内部は膿朱疫が蔓延している(2巻冒頭より)
水や食料を入れても問題は無い。
保護機能で松明も燃え尽きない。
不調が発生した場合の緊急措置機能が内蔵されている。
何が入ってるか判らなくなったり、仕舞い込んだものが取り出せなくなった場合に備え、情報の記録が残っている。
泥刻砂(デイコクサ)| 意思:無 | 変化:不可 |
登場:長編4
機能
連綿と続く時間の流れを一区画だけ切り取る宝貝。
切り取られた時間の中で、使用者は自在に動くことができ、切り取られた区画に対して好きに干渉することができる。
欠陥
小さな穴が開いており、砂が外に漏れる。
備考
砂金に似た色を持つ砂の小さな砂時計。
効果時間は砂が落ちきるまで。
止まった時間についての考察がいくつも出されている。
転業珠(テンゴウシュ)| 意思:無 | 変化:不可 |
登場:奮闘編D
機能
怪我をそのまま相手に付け替える宝貝。
欠陥
不明
備考
人間の怪我は人間にしか移せない。
天呼筆(テンコヒツ)| 意思:無 | 変化:不可 |
登場:長編2、3、6
機能
天候を操る宝貝。
雨が触れたものを皮膚感覚として知覚できる。
最大効果範囲は少なくとも千五百里(3巻p163より)。
欠陥
気温を一定に保てない。
その為に雪は操れない。
備考
屋外でなければ使えない。
日向ぼっこにちょうどいい天気を作るのが関の山(6巻p96)
[推測]
兵器として用いれば相当の効果を上げられるものと思われる。
点破弓(テンパキュウ)| 意思:無 | 変化:不可 |
登場:長編5
機能
弓の宝貝。
魂を糧に正確に標的に矢をあてる。
欠陥
焦魂矢と同時に使用すると使用者の複製ができることがある。
備考
鉄よりもはるかに軽い金属製。弓全体に絡みつく蔓の装飾がなされている。
鎧を貫通させるほどの威力も無い。
導果筆(ドウカヒツ)| 意思:有 | 変化:人・男性 |
登場:長編10、奮闘編C
機能
戯曲の製作、及び演出を手掛ける筆の宝貝。
役者の真似事もできる。
欠陥
強引な演出展開。
役者は役者になっていることにすら気づけない。
見物を決め込めない芝居は、単に身近にある恐怖に過ぎない。
備考
髪型、服装は自在に変えられる。
紙も出せる。
最大の能力は知恵。
導果先生。
安っぽい悲劇など、なんのひねりもない話は好みではない。
まっとうな人間の精神では半年が限界。
はははっは。
終計都三十六の怪事件を解決した名探偵。
数々の名言を残す。
ex1)「はははっは。知ったこっちゃないな。謎になんか、これっぽっちも興味はないからねぇ」
ex2)「はははっは。それではさっそく犯人を適当に見繕ってみようじゃないか!」
ex3)「はははっは。私は犯人になんかこれっぽっちも興味はないがねぇ」
最も強力な宝貝の一つ。
膨大な量のネタを生み出している。
動禁綱(ドウキンコウ)| 意思:無 | 変化:不可 |
登場:長編6
機能
相手を生け捕りにするための宝貝。
抵抗するものに対しては一切作動できない制約がつけられている。
欠陥
力を加減する能力が欠けており、生け捕りにできない。
備考
細い綱。
動禁錠(ドウキンジョウ)| 意思:無 | 変化:不可 |
登場:長編6、8、10
機能
手錠の宝貝。
使用者の意のままに重さを変えられる。
使用者から一里以上離れた場合、及び使用者が気絶した場合、大地に固定される。
欠陥
一度使うと外せない。
備考
夕焼けの赤色をした腕輪。
基本的に壊せません。
使用者の解除命令が出ていると防御機構は作動しない。
宝貝の刃なら分断できる線があって、そこを切れば外せる。
その線の自己修復には二年ぐらいかかる。
[推測]欠陥について
武器で特定の部位を切れば外すことが可能であり、自己修復するならば“外せない”という欠陥はないように見える。しかし、使用者の意思で外すことができない点と、外す条件が一時的な破壊であることは、やはり道具として欠陥があるといえるだろう。
道服(ドウフク)| 意思:無 | 変化:可 |
登場:長編11
機能
宝貝用追加兵装。
着ていれば空ぐらい飛べる。
仙術の真似事も出来るけど、その為には奥の手級の技が必要。
欠陥
なし
備考
大きさも色も自由に変えられる。
どんな老猫でもジャレつきたくなるようなしなやかな動き。
[推測]欠陥について
奥の手級の技が必要というのは、それに使用する程度の仙気を必要とするという意味だと思われる。
渡海旗(トカイキ)| 意思:無 | 変化:人 |
登場:長編8、9
機能
海戦用の伝令の宝貝。
水のある場所なら何処でも瞬時に現れる。
欠陥
池や沼くらいの大量の水が無いと移動出来ない。
川にも移動出来ない。
備考
普通の人間が携帯できるものであれば宝貝でも運搬できる。
生き物は不可。
出現する際には凄まじい泡が出てくる。
鳥籠(トリカゴ)| 意思:無 | 変化:不可 |
登場:奮闘編D
機能
狸捕獲用の道具。
欠陥
特になし。
備考
狸を閉じ込められるよう大きめに作られた鳥籠。
造るのに半日かかった。
たぶん銀色。
仙術の奥義を使用して作成されたわけではないので、実は宝貝ではない。
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