専門用語-ネタ師
「六五倍体と呼ばれる、宝貝の回収をするろくごの新刊は珍しくもないが、ごく希に六五倍体の中に、夏待ちの属性を持つ新刊が発生し、大騒動になることがある」
「結構、おっかないんだ」
幾ら、人を疑う事を知らない素直な性格とはいえ、ここまですんなり信じ込むとは、とうのろくごスレ住人も考えていなかった。
「ろくご夏の新刊を専門に待つ、ネタ師という職業があり、彼らは日頃から血の滲むような習練をしていると、風の噂にきいた事がある」
名無しはしゃがみ、新刊のページを開いた。
「こんなに面白い本なのにね」
名無しに背を向けながら、ろくごスレ住人は左手で口を押さえ、必死になって笑い声がこぼれないようにした。
『ネタに決まってるだろ！』
と、ろくごスレ住人がネタを割ろうとした時、名無しが先に喋り出す。
「それじゃこれも変種の一つなんだ」
名無しの手には、龍のようにビタビタとのたうつ衣を描いた、大団円の（上）が収まっていた。
ネタ師（ねたし）
出典：2chライトノベル板ろくごまるにスレ
ろくごスレ住人。
夏待ちの成れの果て。
酒とネタをこよなく愛す猫道の使い手。
年齢層は高く、ネタ元は古い。
考察も替歌も★になるのも得意。
ネタ師の習性
１．知っていることをネタとして楽しむ
２．知らないことをネタとして楽しむ
３．誤っていることをネタとして楽しむ
４．時々はじっくりと考察して楽しむ
５．新刊は、まあ気長に待つ
ネタ師 真鋼の掟
ひとつ 新刊情報もなくageられたときは
「あがっているからてっきり新刊情報でも出たのかと思った」
と素直な感想を述べる（省略可）
ひとつ 縦読みに気づかずとも泣かない
ひとつ 新刊が出るのが夏なんだよう。
台風だろうが37度になろうが新刊が来るまでは夏じゃないんだよう。
ワシらは諦めずに待ちつづけるんだよう。ぴよぴよ。
ネタ師 真鋼の掟・番外
メシを食うときはなうなう言わなければならないなう
ネタ師の標語
出ないと不平を洩らすより 進んでネタをつくりましょう
冬来たりなば夏遠からじ
ネタ師ネタにおぼれる
無い下巻は読めない
ネタ師は読まねど妄想編
我輩はネタ師である。下巻はまだない。
「春過秋冬」
春過ぎて
秋と冬来て
春が来る
四季とは名ばかり
夏は来たらず
―字余り―
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